2003年に東京都主催「都民寄席」で我々芸人と東京都職員の方、落語協会の事務員一行は竹芝桟橋から就航し28時間かけて小笠原諸島父島に到着しました。父島、母島、両方の島で落語会をやらせていただきました。
お客様の反応は大変素直で、生で落語を聴くのはほとんどの方がはじめてだったようですが、大いに笑って楽しんでいただいたことを今でも思い出します。また、役所の方の運転で島内を案内していただいた時、人気のない海辺であまりの海水の透明さにビックリして、ほんとうにここが東京都なのかと思った次第です。ちょうどその時水平線の向こうに夕日が沈むのを、生まれて初めて目の当たりにし、めったに感動しない私が言葉を失いました。沈むのにもっと時間がかかると思っていたのですが、あっという間に水平線に隠れてしまいました。地球が回っている速度を初めて体感しました。
何人かお話させていただいた島民の方々が純朴でしゃべる言葉もとても優しくて穏やかだったことを思えています。
どんどん時代と共に変化していくのは仕方ないかもしれませんが是非ともあの自然と人々のゆったりとした生活が変わらないことを願うばかりです。 |
| 古今亭 志ん五 |
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