〔私のボニン島〕
たしかに自然がすごい。海のなかも陸も、すごい。でも、どうもそれだけではない。どうしてこんなに私は小笠原に惹きつけられるのだろう? わからなかった。わからないから、またおがさわら丸に乗って行った。小笠原についてベンキョーした。
そして、ついに合点した。小笠原に通うようになってから、7年が過ぎていた。知ったことを喧伝したくて本を書いた。『海中散歩で拾ったリボン 益田一とボニン島』(KTC中央出版)。その出版が、返還40周年という島の大きな節目の今年、2008年1月。なんだか偶然とは思えない。
小笠原の歴史は、その自然に勝るとも劣らない広がりと深さと個性を持っている。とかくちまちました日本だが、ボニン島があるおかげで、日本の歴史は雄大になれる、と言っても決して言い過ぎではない。
そのおおらかなボニンの歴史に、戦争は大きな影を落としたけれど、もう一度仕切り直して、40年。小笠原はぐいぐい復興してきた。島のみなさん、心からお祝い申し上げます。これからも、日本には、まれなおおらかな歴史を紡いでください。もちろん手伝います。私のボニン島ですから。 |
| 中山千夏 |
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