20年ほど前に、「なるほど!ザ・ワールド」のレポーターをやっていた頃のこと。仕事は忙しく、1年の半分位、海外を飛び回っていましたが、休みとなると海に出かけ、ダイビング三昧でした。
そんな折、小笠原でのテレビの取材の依頼を受け、仕事のことより憧れの小笠原に初めて行けて、ダイビングができると思い、小躍りする程、うれしかったことを覚えています。仕事は1週間位でしたが、小笠原の海の手付かずの美しさや民宿の心地よさなどから、仕事が終わった後、個人的に滞在期間を延長して、結局2週間も過ごしてしまいました。
その後、結婚前に、花嫁修業という名目で、3ヶ月間も民宿に泊り込み、民宿の手伝いをしながら、料理の腕を磨きました。
結婚後も、泳げない夫と年に2?3回訪れ、さらに出産後も子供が1歳のときから連れてきていて、今やわが子は魚博士で釣りキチ少年となっています。
何回も通っているうちに、老後はこんな所に住みたいという漠然とした願望が高じて、ついには土地を買い、10坪の小屋まで作ってしまいました。東京では、夫の社宅住まいだったので、本宅より先に別荘を所有することに。
いつも小笠原に着くと、島の人から「お帰りなさい」と声をかけられますが、本当に故郷に帰ってきたような気持ちになり、ほっとします。これは、小笠原の豊かな自然に加え、人情あふれる島の人たちやリピーターとのふれあいのおかげかなと思います。
これまで、50カ国以上の国を訪問し、世界の様々な海も潜ってきましたが、そのたびに小笠原の海の素晴らしさを再認識させられます。このような貴重な自然を、私たちの世代が楽しむだけでなく、将来世代のためにも残しておいてあげられたらほんとうにいいなと思っています |
| 迫文代 |
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